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デイストオシオン

久兎の運営する絶望先生に関する駄絵や妄言を書き散らす二次創作同人サイトです。メインは准受け。
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  • 04/21/05:35

血迷ってみた

drown.jpg
携帯の中にメモっていた小話を発見しました。
手ブロで描いた落書きもあるので血迷って載せてみた…。
文章って難しい!!
文サイトをやってる方は神だと思いました。
でも文章書くの、というか文字とか言葉が好きなので機会があればもっとチャレンジしたいです。

ってことで望准な短文。
お暇でしたら追記からどうぞ。


「溺れる」

溺れてしまいそうだ、と思った。

水底の様に仄暗い部屋の中で、じっと視線を一点に注ぎ静かに呼吸をする彼は、
水圧に沈み、肺を水で満たしきり、息絶えようとする生き物に見えた。

もちろんそこは水底ではなく図書室の禁帯出図書を収蔵した小部屋なのだが、本の
山に埋もれた彼は文字通り本に溺れているらしかった。
意識は手元の本の文字をなぞることのみ注がれ、その他一切の活動を放棄している。
息をすることすら惜しんでいるようだ。
それ程に彼は集中している。
あの本を読み終えたら死んでしまうのだろうか…ついそんな莫迦なことを考えてしまう。

まだ死なせるには惜しいですね。

そう思い、苦笑しながら声をかける。

「久藤くん」

びくりと肩を揺らし、彼が息を吹き返す。

「先生、驚かせないでくださいよ」

言いながら笑う彼はもう生気を取り戻していて、そこは図書室に戻っていた。


―――これでまた沈められる。


「………先生?」

「今度は私に溺れてください」

「…え?」

一瞬作られた間抜けた顔は彼の制服に手をかけた途端、艶の滲んだ笑みに変わる。

「じゃあ、一番深いところまで沈めてくださいね?」

耳元で囁かれて固まる。


嗚呼、溺れていたのは私の方だ!
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